−−−橋の工作と強度試験 ルール−−− *支間距離 400mm *使用材料 ヒノキ工作材 5x5x900 この材料を2等分したものを支間に渡して使用することを推奨 *資材の使用量 1グループ当たり 6本 (ただし中1での実施は5本とし,製作途中で不足した場合1本分まで追加配布する) *寸法制限 橋の幅・高さ,ともに100mm以内とする (吊り下げ治具の都合による) *接合方法 木工用の瞬間接着剤を使用する *禁止事項 部材長手方向の,側面(木端面,こば)同士の接着に制限あり (部材断面を同一条件にするのが主目的) ひとつの部材に対して,30mm以上の部材を長手方向に接着するのは禁止 ひとつの部材に対して,30mm未満の部材を長手方向に2つまでは接着して良い [ただし,吊り下げ用ワイヤを懸ける部分には30mm程度の添え木を必ず接着しておく] *使用可能な工具 小型のこぎり[商品名:ピラニアソー] 卓上ベルトグラインダ 組ヤスリ さしがね L=300 ~~~~~~~~~~~~~ *中1実施での,カリキュラムの概略 大単元:材料の性質 目標:*力と形の関係,および材料の性質について学ぶ    *直角・平面で構成される(部材がすべて直方体)箱形のものについて,     一定の条件(材料の分量,形状)の下での設計構想と加工工作を遂行する     (小学校の幾何の,現実場面での応用復習−−−直角・直方体・長さと分量) その他 *製作するものは,かならず図を描く(見取図で可) *設計製作実習1は,直角以外の角度の部分は避ける *設計製作実習1の設計は夏休み宿題.必要資料を配布 *設計製作実習2は,4人グループで実施 中単元:「破壊の章」(笑…ウチは男子校) 5x10x150ヒノキ角材の2断面での折れやすさを,手で折って確かめる 長方形での,断面計数の計算「折れにくさは,何倍か?−−−計算せよ」 木質材料・金属材料・ゴムの3種類を,ハンマで叩いて様子を比べる 弾性と塑性の違いを知る 力のかかり方5種類を知り,見分けられるようにする(圧縮,引張,曲げ,ねじり,せん断) 箱形のものの,接合・構造によるゆがみ変形の違いのようす 中単元:「構築の章」 7x45x600の桐集成材で,箱型のものを設計製作(設計製作実習1) 切削工具のはたらき…紙やすりも「刃物である」 中単元:「終章=再破壊の章」 上記,角材の橋の工作と強度試験(設計製作実習2) 他の大単元 *メカニズム(未実施)−−−形と力と動きの関係を学ぶ *電気の回路とはたらき−−−単純な回路の回路図の(での)読み描き,負荷の動作 *コンピュータ操作−−−省略 ~~~~~~~~~~~~~ 教科の(担当者の)ねらい *人工物についての科学の初歩を学ぶ.(科学=自然科学,という立場を取らない) *理科でいうところの物理科,力学・電磁気学に関連・接続すべき分野にとりあえず限定し,  工学的なアプローチによって技術=テクノロジについて学ぶ.別の言い方をすると,  見えないもの=力・電気について考え理解するひとつの途として,物理に関連している *技能修得・情操教育・職業教育を直接の目的としない.  また「慮り技術科(私的な造語)=技術って,労働って,だからスゴイよ大事だよ」に堕しない.  科学技術教育振興に始まった[1958]技術(・家庭)科を,今日の現状にまでもたらしたものを拒絶  するという単純かつ当然のコトである